metapostはとても興味深い作図の方法を提供してくれます.ただし, 奥村さんの解説 にもあるように,ghostscriptでのフォントの設定を行ない,さらに `prologues:=1'の指定によって自己完結したEPSを生成しないと,xdviでうま く表示できません.特に`prologues:=1'の指定を切り替えなければならないの は面倒なので,指定なしでなんとかしようというのが,このページの目的です.
仕組みはとても簡単で,各EPSファイルをghostscriptで実行(run)する前に, TeXフォントと表示に使われる手続きを定義するperlスクリプトをつくり,こ れをxdviの-interpreterで指定する,というのもです.
まず,ghostscriptのためのTeXフォントの設定を行ないます.このためのス クリプトがmkxdvigs.plです.次のようにType1フォントファイルがある場所 を指定して実行します.
$ cd /usr/local/tex/lib $ mkxdvigs.pl /usr/local/tex/share/texmf/fonts/type1
すると,カレントディレクトリ(この場合は/usr/local/tex/lib)にxdvigsと いうディレクトリが出来ます.このディレクトリはFontmapファイルと Type1フォントファイルへのシンボリックリンクを含みます.
中丸 幸治