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通常の白地に黒を基本に描かれたepsに対し,プレゼンテーションなどのため
に色を反転することが,このページの目的です.なお,epsrvという名前には
そぐいませんが,線の太さやバウンディングボックスを変えることもできます.
- Jul 15 2002 scalelinewidth/minlinewdithオプションを追加.(18:32) 川
口銀河さんの示唆
(fj.lang.postscript, <agtuhe$19u$1@inb.m.ecl.ntt.co.jp>)を受けて,さ
らにepsrv.styを追加.
- Jul 10 2002 このページを作成.
次のepsrv.plをダウンロードして使います.epsrv.styの方はlatexのスタイル
ファイルで,epsrv.plとは独立したものです.
- epsrv.pl
-
通常の使い方は,次のようになります.
$ perl epsrv.pl < in.eps > out.eps
また,以下のオプションを使うことができます.
- --help
-
使い方を簡単に表示します.
- --foreground="r g b"
-
元のepsで黒で描かれたものを,どのような色で表示するか指定します.r,
g,bはそれぞれ0から1までの数値です.指定しない場合は白("1 1 1")に
なります.
- --background="r g b"
-
背景を明示的に塗りつぶす場合の色を指定します.r,g,bはそれぞれ0か
ら1までの数値です.
- --nongray
-
無彩色(黒,白,または灰色)だけでなく,その他の色についても反転しま
す.
- --scalelinewidth=s
-
線の幅をs倍します.sは0以上の実数です.
- --minlinewidth=m
-
線の幅の最小値をmポイント(1/72インチ)とします.sは0以上の実数です.
- --bboxexpander="dx dy"
-
バウンディングボックスを指定されたポイント数で広げます.元のバウン
ディングボックス(llx, lly, ury, ury)は(llx-dx, lly-dy, urx+dx,
ury+dy)に変わります.負の数を指定すると縮める意味になります.
- epsrv.sty
-
latexで取り込む際,epsファイルを変更せずにlatexの\specialで
epsrv.plと同等の処理を実現するスタイルファイルです.まだ暫定的なもの
で,黒を白に反転することしかできません.また,dvipsのみが対象です.
次のように\includegraphics{}を囲むようにして使います.
\epsrv{\includegraphics{foo.eps}}
- setrgbtransferという色の変換を指定する仕組みがPostScriptにはあります
が,これは現在のghostscriptのpdfwriteではうまく動作しません(参
照:Ghostscript Open Issues.).
このため,epsrv.plではsetgray,setrgbcolorなどの色を指定するオペレー
タを再定義することで目的を実現しています.この方法の欠点は,epsファ
イルがsystemdictの定義(つまり,PostScript本来の定義)を明示的に利用す
るようなコードを書いている場合は,うまく動作しない,ということです.
- 線の幅をscalelinewidth/minlinewidthで変更する場合,epsによっては描か
れる線がバウンディングボックスをはみ出す可能性があります.これを修正
したい場合はbboxexpanderオプションを使ってバウンディングボックスを広
げてください.
中丸 幸治